中国企業がエアバックのタカタ買収に関心

時事通信によると、欠陥エアバッグの大規模リコール（回収・無償修理）で業績が悪化しているタカタに対し、中国の新興自動車部品メーカー、寧波均勝電子（浙江省寧波市）が買収に関心を示していることが2日、明らかになった。元記事はこちら<img src="http://www.rich1.net/img/danraku.gif" alt="段落調整">

タカタは東証1部上場企業であるものの、株式の過半数をタカタ一族が握る同属企業です。取締役は株主総会で選任されるので、株主でもあり社長でもあるタカタ一族に逆らえるはずがありません。取締役でさえ、一族に嫌われればクビですから従業員の意見など通るはずのない社風であることは容易に想像できます。

困難すぎる売上や利益の達成を求められたり、安全性を欠くようなコスト削減があっても止めることができなかったのでしょう。経営が立ち行かなくなったSHARPが官民ファンドの産業革新機構の支援を断って条件の良い、ホンハイ精密工業の出資を受け入れたのと似ています。結局、ホンハイに買い叩かれる、リストラはされると見事に騙されていたわけですが、今回も同じ香りがします。

日本の物作りの力は落ちてきたとはいえ、航空機、スマートフォン、産業用機械等の部品は日本製が多いです。自動車の部品にも日本の高い技術が使われています。この技術を中国の手に渡らせるのは国益の損失です。できることならばタカタ一族から株式を買い取って、トヨタ自動車や本田技研のグループ企業としてタカタを救済して欲しいものです。