私は司法試験に挑戦したものの失敗し、ひきこもりニートになりました。司法試験が難しいことは知られていますが、どのように難しいのかはあまり知られていません。
以前に紹介した司法試験は何が難しいのかに続く第2弾です。<img src="http://www.rich1.net/img/danraku.gif" alt="段落調整">

司法試験は六法の全て丸暗記する必要はありません。そもそも条文で明確にされていることは試験の問題にはなりません。

例えば、「野比さんは、剛田さんに脅されて持っていた銀座の土地100坪を坪単価千円で売り渡す売買契約を締結した。剛田さんは10万円を支払って銀座の土地100坪を取得した。野比さんと剛田さんの法律関係を論ぜよ。」が司法試験に出題されたらどうなるでしょう。
銀座の土地は坪単価数千万が相場であり、数千円で取得はあり得ません。明らかに権利を守るべきは野比さんになります。このような一方的な権利侵害は民法できっちり保護されています。

野比さんは脅迫によって剛田さんに市場価格より明らかに安い価格による土地の売買契約を結ばされているため、強迫による意思表示に該当し、取り消すことができる(民法96条1項)。

明らかに保護すべき人がわかり、条文で規定されている法律関係の問題だと答えは数行で終わってしまい、受験生の解答は同じ内容になります。これでは点差がつかないため、司法試験論文式では、事例として多くの人物が登場し、保護すべき人も複数います。しかも、明確な条文は無いため誰を保護すべきかを決めて、様々な条文を使って保護する根拠を考えることになります。

司法試験受験予備校の対策で、同じようなパターンの事例を暗記していれば楽勝ですが、出題者も練り上げて問題を作っているため、単純暗記で乗り切れるほど甘くはないのです。

私は論文式試験用の法律構成を考えて、説得する文章を書く訓練をしたことで、文章をすぐに作ることができるようになりました。現在のサラリーマン生活において、司法試験受験が活かされているのです。


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